助産師の役割のひとつである人工妊娠中絶のケア

人工妊娠中絶を防止するのも助産師の仕事

助産師の役割のひとつである人工妊娠中絶のケア

助産師の役割は新しい生命の誕生に寄り添って母子ともに健やかな状態をサポートすることです。 けれども時には喜ばしくない仕事と対峙(たいじ)することもあります。 ここでは助産師の役割のひとつである人工妊娠中絶のケアについてご説明いたします。

どういったシーンでも「生まれてくる生命を大事に育てて行きたい」と思うのは自然なことです。 中絶という厳しい現実と向き合わなければならないことはとても厳しいです。 助産師として母子に丁寧に向きあい適切なメンタルケアをしなければなりませんが、どのように向きあえば良いのでしょう。

日本助産学会を中心に「人工妊娠中絶を受ける女性のケアを助産師がどういった対策を講ずるべきか」という研究がなされています。 助産師は人工的に生命が絶たれてしまう現実を受け止めることができなく精神的な苦悩を感じてしまう人が多いです。

精神的な乱れが生じずると助産師として的確なケアやスキルにも影響があるという研究結果もあります。 これは助産師でなくても誰でもがそういった状態になるでしょう。 調査報告によると新しい命が絶たれることへ対する精神的な悩み・苦しみによって「中絶する母親へのケアが適切なのか?」判断に迷ってしまう……という声が多いということです。

適切なケアがされても「本当にそれがベストだったのか」「助産師として自分は十分なケアができたのか理解できなくなった」という辛い気持ちを吐露する助産師も多いと言われています。 けれども、こういった人工妊娠中絶のケアに向きあうことも助産師の仕事です。

人工妊娠中絶を未然に防止する社会活動ができるのも助産師ができることです。 学校と連携して助産師は青少年の性教育の講演をしたり授業をする機会があります。 人工妊娠中絶という残念な結果にならないためにも助産師が実施する性教育活動は意義深いものになるでしょう。

以上、助産師の役割のひとつである人工妊娠中絶のケアについてご説明いたしました。 助産師同士が連携して、このテーマについて意見交換をし意見書を出したり呼びかけするのも一つの行動だと思います。